混雑無縁 マンツーマンサーフィンスクール

2017年9月23日土曜日

PUのリペア前にしておくこと









今日は吉浜が良かったようです。
最近よいみたいです。
宇佐美も良い気がします。
平砂浦もオフショアで良いですね。

朝一吉浜でHさんが板をクラッシュしたので
持ってきてくれました。
身長体重に合わせてオーダーしたら
調子良いねと言われてました。
スケルトンキー2。
新品なのでプロリペアにお願いすることにしました。



リペアはリペア前が非常に重要ですので
書いておきます。
PU素材の板は海水を一気に吸い込みます。
そして表面は、大ダメージ出ないようにみえても
傷口を開くと、
中のウレタンが衝撃で真っ二つに割れていたりよくします。

ウレタンは衝撃に弱く
また経年劣化も早い素材です。
これは板を買った時ではなく
芯材PUのウレタンフォームが
合成された時と同時に
経年劣化がスタートします。
それはもうこの素材の特性でして
防ぎようはないです。
自分が思うにサーフボードですと
フォーム自体の表面は空気に触れておらず
水にも触れていない状態でも
劣化はしています。
乗ると、ますます加速的に劣化します。

でウレタンは水、塩、空気に弱く
本来はサーフボードには向いていない素材だとおもいます。
ただし、加工が容易で、軽く、樹脂、クロスという
皮に包まれていますので問題ないとなっているだけです。

で、クラッシュすると
傷口から海水を一気に吸い込みますので
海水(塩)を取ることが大事です。
ウレタンは塩で変色します。
それと、海水には菌の宝庫ですので
それをそのままにすると腐ります。
カビが生えたり、ウレタンを微生物により
分解されますので、

クラッシュしたときは
迷うことなく
傷口を広めに開き
真水(水道水)で洗います。
そしてティッシュや綿で水分を吸い取り
アルコールで除菌と揮発をします。
ウレタンはアルコールでも溶けません。
合成物により溶けるウレタンもありますが
基本サーフボードのフォームは平気です。

そして
石灰などの乾燥剤を貼り付け乾燥。

ここまでは海でも10分もあれば出来ます。
海で不可ならばその日のうちにここまでやっておくと
あとは樹脂で埋めるだけの簡単な作業です。
要するに綺麗に治ります。
上記の工程をリペアマンに任せると
同じ工程をやりますので
リペアの上がりが遅くなるのと
価格にも反映されますので、

クラッシュした場合は
傷口をなるべく早めに開き
水道水で洗ってください。
水道水を吸ってる分には
変色もなく、問題ないです。

順番な写真を載せておきます。




傷口を開くと砂や塩だらけです。
中央あたりもフォームが衝撃で割れています。


水道水で洗います。


アルコールをぶっかけます。


水分を吸い取ります。


乾燥剤を用意します。
海苔のや100均で十分です。
ふりかけても問題ないです。


密閉します。
紫外線(太陽)乾燥は
ウレタンにはあまりよくないです。
ウレタンは太陽に弱いです。


この状態で放置です。
でプロのリペアマンにあとはお任せです。
すぐに作業に入れますので
安くしてと言えますし
安くしてくれます。
工程が減るので。

ここまでしておけば
市販のサーフボード用の樹脂や硬化材でも
説明書とおりに混ぜれば黄ばみもなく
プロでなくても綺麗に直ります。


EPSは
難しいので
プロに任せたほうが良いです。

PVC系は
パテが楽で良いです。
芯材EPSなので
水もそうそう吸い込みませんので
パテが楽です。
見た目にこだわるならば
プロにまかせた方が良いです。

何はともあれ
クラッシュしたけど
Hさん
DHD絶好調のようで
良かったです。
凄く気になっていたのですけど。
DHDまた欲しいと言われてました。
相当、フィットしてるのだと思います。