混雑無縁 マンツーマンサーフィンスクール

2017年9月17日日曜日

サーフボードのご相談

ご相談がきました。


今日もお世話になりました。
ありがとうございました。
ご相談なのですが、今BIC 7.0使ってるのですが、
ショートボードを2本目として探していて、
横乗りとターンを練習できて小波でも使えるものが希望なのですが、
何かオススメとかありますか?
家の近くのショップで色々話しを聞いたら、
下のHPに載ってるFREDSTUBBLEというのを勧められたのですがどうでしょうか?
どれを購入するにしても、
購入はいつもお世話なってるので、
S2&CO.さんで買いたいと思っています。
お時間ある時で全然構わないのでアドバイスよろしくお願いします!
http://www.murasaki.co.jp/shop/kanto/501/_1510/ALMERRICKTHUNDERBOLT.html



以下
自分の意見です。
これトンビ社のモールドボードです。
サーフテックと同じ工場、そしてテクノロジーも基本同じです。
いい板ですけど
自分なら税込138000円だして買わないです。
ムラサキスポーツは量販店です。
否定はしません

お話したスタッフの方の
サーフボードについては
お会いしたことないので知識のほどはわかりません。
ただ、サーフィンを観られた事、観てもらった事が
ないでしょうから、良い板は勧められても
その板が合う合わないかは、博打買いになるのは事実です。
余分なことかもしれませんが。

理由は下記に書きます。


フレッドスタブル
When Conner Coffin asked for all the characteristics of the award-winning Fred Rubble to be condensed in a shorter, wider package specifically for contests in small surf; the Fred Stubble was born. Geared towards contest surfing in sub-chest high conditions, the Stubble boasts a wider nose and tail, reduced nose and tail rocker, single entry concave with magnified double barrel concave through the fins and vee upon exit. The rails are also thinner than a Fred Rubble at the same center thickness. The design change produced a board that stays on rail even in flat spots, glides over reo sections, draws tight arcs in the smallest pockets, and paddles like a board 3” longer. Conner rode a Stubble to a victory in the 2013 US Open Juniors. Ride this board your same hight to a couple inches shorter. 5’8″ x 18 7/8 x 2 5/16

5’6″ x 18 3/4″ x 2 5/16″ 25.4 5 FCSII ¥128,000
5’8″ x 19″ x 2 3/8″   27.2 5 FCSII ¥128,000
5’10” x 19 1/4″ x 2 1/2″ 29.9 5 FCSII ¥128,000
6’0″ x 19 5/8″ x 2 5/8″ 32.9 5 FCSII ¥128,000
6’2″ x 20 1/8″ x 2 3/4″ 36.4 5 FCSII ¥128,000


まずこのフレッドスタブルなんですけど
素材はここでは省きます。
この板の歴史というか経緯的な事です。
基本は、小波でのパフォーマンスを狙った板です。
フレッドスタブルはCIのフレッドラブルの改良版です。

まずフレッドラブルからなのですが
Ciのインタナショナルライダーが
当時、こぞって使っていました。
当時、1、2インチ短く乗れるハイパフォーマンスとして
ファクトリーが打ち出したのですが、
市場、ユーザーの心理は身長の長さくらいが求めているものであって
みな長い板を手に取り、レールラインが間伸びして
フレッドラブルは名ボードなのに何か調子悪いなあとなり
性能がでる本来の長さで乗ってないので当たりまえのことなのですが。
ロッカーはどちらかというと緩いです。
テールエンドロッカーはフリップさせていて
シングル、ダブルコンケーブ。
PUを自分も乗ってました。
3Rで売りました。合わないので。


フレッドスタブルは
フレッドラブルの数値を引き継ぎ
ロッカー強くし
更に短く
そしてテールエンドにVEE。
要するに小波用ハイパフォーマンスボードです。
まあまあなテール乗りな板です。
とてもよい板です。
自分は少しオーバーフローなやつは乗りました。
まあ良い板です。
良い板というのは当たり前なのですが
自分レベルが調子よく、軽く動くので
調子良いと感じる訳です。
まあそれで良いのだとおもいますけど
調子良いので問題はないのですけど
それを面白みがないと感じるのが自分ですから
欲しいとは思いませんでした。


で、構造ですけど
モールドボードですからPVCの板です。
ポリ塩化ビニールの略。
塩化は塩素です。
要するに腐食に強い。
塩ビパイプ、水道パイプと同じです。

メリットは低価格素材。
そして合成時、
添加する物により
柔らかくしたり固くしたりが簡単な素材です。
要するに加工がしやすく原材料が安価な素材です。
基本、今お使いのBICの板と同じと思って間違いではないです。



デメリットは
サーフボードに使用するには
柔らかすぎると乗れなく
硬すぎると乗れなく
その調整が非常に難しいのです。
そして
熱膨張率が非常に高い。
要するに熱に弱い。
そして膨張も激しいので
弁が付いてたりします。
膨張のつぎにおこるのは収縮ですから
目にはみえない範囲でそれを繰り返しています。


乗り味的なものは
好みですから
なんとも言いようがないですけど
モールドボードは全て基本固いです。
フレックスが昔より良くなったと言われますし
現に良くはなってますが硬いです。
柔らかくも作れますが、
上記のようにサーフボードとして
機能する硬さにしているという事です。
で、ストリンガーがないので
芯が中心に来ないのは当たり前ですから
ターン時に力が分散しますので
もちろんターンはできますけど
EPSのエポキシ巻で同じターンをするとすると
圧倒的にEPSのエポキシ巻きのほうがキレが出ます。
乗るとよくわかります。
同じターンをするとするとですけど
本来、同じターンはできないです。


細部を突き詰めて書いていくと
キリがないのですけど
そのような感じです。

サーフィンを本気の趣味とするならば
自分は
先ずはPUの板をお勧めします。
モデルは沢山あります。

身長と体重、そして癖、いつも入るポイントにも
サーフボードは関係してきます。
そして、対費用効果も大事だと自分は思います。
高い板が良いのではなく
安い板が良いのではなく

合うか合わないか。

そして
上達に必要なものがその板に入っているか
は大事な要素です。

ご興味があれば
引き続き
モデルをお送りさせていただきます。